科目グループ
数学教育
授業風景「数学科授業研究Ⅱ」
義務教育段階での算数・数学の学びが,今まで以上に期待されています。それは,数学が「超スマート社会」とも呼ばれる「Society5.0」の基盤であり,様々な場面で活躍しているからです。一方,OECD生徒の学習到達度調査(PISA調査)などの国際的な学力調査や全国学力・学習状況調査の結果から,日本の子どもたちの数学の力や数学に対する意識が話題になっています。このような現代的課題から,本科目グループでは,数学の本質を学ぶと共に,教育としての算数・数学のあり方を,カリキュラム,教材,指導法,子どもの実態等の視点から学ぶことをめざしています。
授業風景「数学科授業研究Ⅱ」
授業風景「代数学基礎A」
数学教育グループでは,数学に精通する実践的な教師を育成するため,主に2年次から代数学・幾何学・解析学などの数学専門の講義・演習が始まります。それと並行して,数学教育に関する「数学科教育法」などの講義・演習で,座学だけでなく,模擬授業をしたり,附属小中高で授業観察をしたりすることなどを通して教師としての力をつけていきます。4年次には,数学教育,代数学,幾何学,解析学の中から1つのゼミナールを選択して卒業研究を行い,卒業論文にまとめます。
ゼミ風景
Q:高校時代「数学Ⅲ」を履修していませんが,数学の授業についていけますか?
A:「数学Ⅲ」を履修していることが望ましいですが,一般選抜の「個別学力検査」では,「数学Ⅱ」「数学B」までしか課していません。このことを考慮して,数学専門の導入科目では高校の内容を振り返ったり,演習の時間を多く取り入れたりしています。
Q:将来数学の教師になりたいのですが,4年次のゼミでは,数学教育のゼミに入らなくてはならないのですか?
A:優秀な数学の教師になるためには,数学の力をつけることが必要条件です。ですから,数学教育以外の興味のあるゼミ(代数学・幾何学・解析学)に入ってもよいのです。